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Bozzio Levin Steens - Situation Dangerous (2000)

Artist: Terry Bozzio, Tony Levin & Steve Stevens
Album: Situation Dangerous
Artist Memo: Frank Zappaバンドの天才・鬼才ドラマー、Billy Idolの右腕にしてオールラウンダーのギタリスト、数多くのセッションを経験したベテランベーシストのトリオ・プロジェクトの二枚目。
Release: 2000
一言評価: 技術、経験、表現力、アイディア、全てがそろった天才が三人集まり、ハードな演奏を繰り広げる”プロジェクトもの”の傑作。クリアな音質も素晴らしい。

ロック界最高峰という言葉がこれだけ似合う三人もいない。
場数、ということについては比類ない経験がある。
そして理論的な理解もあり、複雑な楽曲も、難解なリズムもお任せだ。
このアルバムの素晴らしさは、ただこれが良いとか悪いとかいうよりも、三人の天才音楽家が、自らの個性をぶつけあって、彼らにしか出来ない、という表現をとことんまで出し尽くしている、という点だと思う。


今作は、下準備無しの短期間(四日間)で即興演奏を積み重ねて録音された前作のBlack Light Syndromeに比べて、楽曲がよく練られている。それだけにメロディパートと対比して即興部分の鋭さが際立つので、よりロックファン向けだと言える。
ただ、次に何が起こるのか、という意味の即興は少ない。Tony Levinの演奏も楽曲重視だが、暴れていないという意味ではないのがこの人の奇妙なところ。奇才と職人を使い分けずに、同居させているというか…。

音質が非常にクリアで、最近のロックにありがちな音圧だけで薄っぺらいということもない。
私見では、総合的にTerry Bozzioの演奏を味わうにはこのアルバムがベストだと思う。Terryが一時期から使い始めたメロディックタムの繊細な響きがよく聞こえるので。もしひたすらTerryの即興演奏を楽しみたい時は僕は前作を聴くかもしれないが。

そして普段はセッションワークの多いTony Levinの演奏をよく聞くにも適している。
Liquid Tension Experimentもいいのだが、こちらはトリオ編成なので、より広い空間がある。ソリッドなMike Portnoyとのスタイルの違いがこれだけ顕著に出るのも比較してみると面白い。アルバムの完成度はどちらのプロジェクトも素晴らしいのだが。

そしてSteve Stevensは確かにオールラウンダーだが、やはりロックの人だ。
ロックをやる時は、例えばSteve Lukatherよりも、もっと”ストレート”というフレーズを弾く。楽曲はSteveの色が前作よりもさらに濃い。Steveのソロアルバムを聴くと、Steveがロックだけの人ではないことはすぐに分かるのだが、Flamenco A Go Goのようなアコースティックアルバムでも、ストレートな彼の個性はロックっぽいという表現が似合う。前作は、曲の全体的な構成に関しては、意図したかはともかく、Terryが主導権をもっていたのではないか。

この編成で来日することは叶わなかったのが残念だ。というかほとんどライブはやっていないと思うが。
Terry Bozzioはその後頻繁に来日するようになったが、ドラムソロ形式が多いので(それも面白いが)、またロックファンを熱狂させるような雰囲気でのプレイを期待したい。
個人的には、どんなプレイをしていても、ジャズというよりロック感を感じさせるTerryのプレイはさすがだと思う。
それも柔らかさを失わない。
Rod Morgensteinと共通するリズムセンスがあるというのが僕の安直な意見
ジャジーでありながら、ロック。


一曲目は、Led ZeppelinのImmigrant Songによく似たリフではじまる。
前作との違いを主張するような幕開け。とにかくリフで押していくメタリックに”構築された”楽曲。この曲では、即興演奏の入る隙間はほとんど無いが、異様な緊張感がある。とことんタイトなリズムプレイは素晴らしい。
そして二曲目のEndlessは、フラメンコギターを使ったメロディアスな楽曲で、Tonyのチェロプレイが聴ける。ここではSteve Stevens印のアルペジオが曲に緊張感を与える。後半に展開して、一枚目を思い起こさせるエレキのソロもいかにもSteveのプレイだ。

白眉は間違いなく、六曲目のTragic
だんだんと盛り上がるクラシカルな楽曲の構成、そして美しい泣きのメロディが素晴らしい。前作でのタイトル曲、Black Light Syndromeに相当する曲を作ってきた。ここではリズム隊とSteveのインタープレイが素晴らしい。Tonyのベースが暴れに暴れている。この狂気と構築美のバランスは、間違いなく奇跡的と言っていい。三人の、特にTerry Bozzioのベストプレイはここにあると。


::Best Track::
#06 - Tragic(Terry Bozzioの即興演奏、ここに極まったか)
#07 - Tziganne(Steveのフラメンコプレイをリズム隊二人が盛り立てる。ここもメロディックタム。)
(ちなみにこの曲でフラメンコのバッキングをしているのはSteve Stevensではなかったと思いますが、クレジット参照のほど…)

::アルバムをより深く味わう為の一曲::
#04 - Spiral(Terryの抒情的で静かなメロディックタムプレイが素晴らしい!)

::演奏::
Terry Bozzio
Tony Levin
Steve Stevens
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[ 2014/04/12 02:47 ] M/Progressive | TB(0) | CM(0)

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