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Kip Winger - From The Moon To The Sun (2008)

Artist : Kip Winger
Album : From The Moon To The Sun
Artist Memo : 80年代に人気を博したWingerのリーダー。懐の広いその作曲能力はロック界随一と思われる。歌の表現力にも注目したい。
Release:2008
一言評価:ここにきてKip関連では最高傑作では無いだろうか。名曲は他のアルバムにも散らばるが、これはアルバムを通して感じるミュージシャンシップ、芸術家魂に感服。


キャリアの中で様々な名曲を生み出してきたWinger、そしてKip Wingerであるので、好きなアルバムが散らばるのは当然の事。バンドも入れたら確かに迷うほどだが、アルバムを一つの作品として捉えるのならば、これが一番の作品であると思う。各曲が統一した方向性の元にプロデュースされ、流れも素晴らしく、最後まで感動と共に聴かせてもらえる。 そして何より、聴き飽きない。
Wingerのファンには二つの流れがあるようで、1st,2ndのハードロック然としたものを好む方、3rd以降やKipのソロなど内省的なものを好む方、このアルバムは後者の方向性の究極の姿の一つであろう。どちらかというとAndy TimmonsファンやAORファンと被るようなので、これなどは特にお勧めである。
Wingerから似ている曲を上げるとするならば、復活作「」からの"On A Day Like Today"なんかの雰囲気に近い。あれがアルバム中一番の名曲であったと思う私などは多分もともとKipの作品ではソロを好む趣味をしているかもしれない。2ndの"In The Heart Of The Young"も今アレンジしたらとても面白そう。そういう方向性である。純クラシックの曲を室内楽編成で披露している(Kipは演奏せず)事がよく話題に上るが、全体はPaul McCartneyポップスにKip流の解釈とフランス風の空間を与えたものであり、とても聞きやすいアルバムだ。

Cenk Erogluの独特のメロディは程良いアクセントになっている。ちょっと中近東な雰囲気もあるので、Kipが元々持っているPaul McCartney的なメロディセンス、John Lennon的な精神面の奥深さにGeorge Harrison的な印象も混ざった感じが面白いが、何曲かは、ちょっとBeatlesし過ぎているんじゃないか?って年配の人と一緒に聞くなら恥ずかしくなってしまいそう。 ピアノはエコーがかかった柔らかい響きのものがほとんどで、Kipの華麗な12弦ギター(ギタリストの端くれとして尊敬するほど素晴らしい!)、Andyの柔らかいクリーントーン等と合わさって全体的に幻想的なムードが漂う。最もハードでヘヴィなNothingでもどこか奥深さがのぞく程に、全体は薄暗い。とはいえ決して痛ましい方向性ではなく、もっと達観した雰囲気である。一曲目などは開放的な広がりがある名曲だ。
KipのソロではAndyのプレイが聴けるのも大事なポイント…。Andyはやはり70年代的なバッキングをやらせても(何をやっても)上手い人だ。このあたりの微妙なリズム感はReb Beachでは現代的過ぎてちょっと違うかもしれない。WingerではRodがそういうリズムを時にフォローしている感じもある。
主にHeavy Metal系のジャンルで活躍したKen MaryのドラミングもRod Morgensteinを意識したような少しタメの効いた渋いプレイだ(彼は今はエンジニアもしているそう)。
楽器や音像がそうあるだけに、音質はもう少しクリアであると嬉しいと思う人はいるかもしれない。

クレジットでは、"To My Musical Heros"とあり、RavelDebussyがあがるのは勿論分かる音だが、Vaughan Williamsも並んで書かれているのには少し驚いた。Ravelに師事した渋いイギリスの作曲家。

Kip Wingerは、ソロとバンドをほとんど完全に分けているようだ。本人曰く「裸でロックした」WingerのKarmaなども僕は好きだが、Kipのソロは今やロック界では彼くらいしか出来る人がいないんじゃないかと思える絶妙のポジションにある。もっと多くの人の注目が集まる事を期待する。
とはいえ近年のKipの押さえた感情表現を味わっていると、もうそんな事はこっちでは望んでいないから好きな事静かにやらせてよ、っていうどこか生真面目と裏合わせの世捨て人っぽさもちょっと感じてしまったりする。


::Best Track::
#01 - Every Story Told
#04 - Pages And Pages(こういう曲を歌うのは難しいと思う…名バラード)
#12 - Reason To Believe

::アルバムをより深く味わう為の一曲::
#02 - Nothing(決して浮いた曲ではないと思う…)

::演奏::
Kip Winger
Andy Timmons
Ken Mary

Rod Morgenstein
Cenk Eroglu
Robby Rothchild, Mark Clark
David Davidson, John Catchings
Mine Kosan

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[ 2011/12/11 23:00 ] M/HR/HM | TB(0) | CM(0)

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