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Michael Lee Firkins - Michael Lee Firkins (1990)

Artist : Michael Lee Firkins
Album : Michael Lee Firkins
Artist Memo : Shrapnelからデビュー。レーベルならではのハイテクニックは勿論、ブルーズやジャズをルーツとする"味"こそが持ち味。ワーミーバーを使った疑似スライドが特に注目を集めた。私が一番好きなギタリストトップ5の一人。
Release:1990
一言評価:ロックギターインスト最高の一枚。都会的でハイセンスな作曲能力も素晴らしい。
その時代を体験したわけではないので実感としては分からないのですが、ギターのテクニックが大きく進化した時代がありました。ロック音楽が新たな表現を手に入れた代わりに、高い技術だけを目的とするようなギタリストが多数生まれた時代であったという話も、よく聞きますね。多くのミュージシャンがデビューして、そして消えて、残ったのは本当に素晴らしいプレイヤーだけでした。
その中で、最もルーツロック的なスタイルで異彩を放っていたのがこのMichael Lee Firkinsです。
彼のデビューは、かなりの衝撃を与えたようで、George Lynchや、Steve LukatherSteve Morse等からも絶賛され、その後Jason Beckerのアルバムにも参加したりしています。 "Guitar World magazine"では、「シュレッド・アルバム選、八位」としていますね。

一言で言うと、トリオのロック、シンプルなリフに、親しみやすいメロディを載せて、華麗なハイテクニックなソロを披露するという…当たり前なんですが、ある意味これこそがロックギターインストの究極のスタイルなのです。
複雑なバッキングスタイルを持つフュージョン系ギタリストも多いですし、勿論それはそれで素晴らしいのですが、そういうのはちょっとロック的なものとは違いますね。
勿論MLFにもフュージョン、ジャズ的な影響はありますが、表現の根っこに、サザンロック的な感覚を正統的に継承している人って、本当に少ないのです。
それは白人的、黒人的、その他さまざまな文化を融合するアメリカ音楽の歴史を感じさせるという点でも、価値がある事だと思います。
(特にハイテクギターの発展は、ネオクラシカル…つまりバッハ、パガニーニの要素が大きいですから)
その後彼は、渋い方向性に向かいますので、都会的な楽曲を披露しているこのアルバムは珍しくも価値ある一枚ですね。
初めて聞く人にはこれが一番でしょう。


「味」のあるギタリストとよく言われる割りには、むしろ機械のように正確なプレイを披露しているのが面白いですね。
まずはリズムが物凄くタイトです。それからビブラートも安定していますね。複雑なフィンガリング、ピッキングもとても流麗です。 ルーツロック的なものは、リズムがルーズな方が「らしい」と思われがちですが、普通はそうはいかないですね。 やはり今の時代まで残っているものは、リズムがいい音楽がほとんどです。このアルバムでも、バッキングの要素には注目すべきです。シンプルなパワーコードから、フィンガーピッキングを使ったフレーズ、ファンキーなカッティング、ほとんどリード・リズムが混然一体となったアイディアフレーズまで、自由自在ですが、それもこれもやはりリズム感がいいから素晴らしいのです。
これだけの安定した技巧をもって、「ブルース」がプレイ出来るというのは世の中の思いこみを跳ね飛ばしてくれます。
Michaelのプレイスタイルについてはまたしっかり別なところで書きたいです。

このアルバムではキーボードを使わず、クリーントーンを上手く使って空間を演出しています。
エフェクトはミックス時にかけているらしいです。

ただ、元々ルーツ志向ではあったはずなのに、何故、何が彼をここまでのテクニシャンにさせたのか、そういうところは興味深いですね。
Paul Gilbert級、Shawn Lane級のテクニックを持っていると思います。
やっぱりジャズがやりたかったのかなぁ、って思う事もありますが。

このアルバムでは、ベースにDokkenJeff Pilson、ドラムには後にScorpionsに加入する事になるJames Kottakがサポートしていますが、
Jeffのベースはシンプルで特に目立たないですね。硬質は音色は好きです。ギターのバッキング自体シンプルですから、それはそれでいいです。的確なサポートです。
ドラムはかなり上手いですが、ちょっと味が無い感じ。でも時にギターフレーズに対応したパターンなんかは、超タイトなので気持ちいいですね。
後のアルバムではもっとオールドスクールなドラムになるので、これはこれで都会的でいいですね。


1. Laughing Stacks
ドラムから、トリッキーなギターリフにつながりますが、むしろ曲そのものはアルバムで一番シンプルです。シンプルなパワーコードのロックリフ、急緩急の構成。
ただバックが単純なだけにそこを自由自在に動き回るリードギターはかなりテクニカル。明快なメインメロディも、お得意の疑似スライドで飾り付け。更に絶妙なオブリガードで埋めていきます。
中間部、静かになってからの疑似スライド、滑らかなスウィープは圧倒的!
昔はアルバム中、地味な曲だと思っていましたが、これはかなりスルメな一曲。

2. 24 Grand Avenue
さて、名刺代わりの一曲が終わり、次は美メロ曲。暖かい音色もいいですね。フィンガーピッキング多用しているみたいです。
ですが最後のソロはShrapnel屈指のスピードプレイで、ただの渋いルーツ志向では無いと思わせます。

3. Runaway Train
Michaelの名を一躍世にとどろかせた有名曲。フィンガーピッキングを使ったカントリー的な曲ですね。
タブ譜が出回っているので、この曲をコピーするギタリストも多いようです。
ただまぁこの曲よりカッコいい曲もあるような気がします。
カントリー的な曲で言えば、次作、"Chapter 11"収録の"Big Red"もオススメです。

4. Cactus Cruz
ギターソロが特にカッコいい一曲!終わりのアーミングが憎いほどに効いています。

5. Dj Blues
渋いブルース。ちょっと長い曲ですが、疑似スライドを使った表現力は素晴らしいです。
”間をもたせる”事の出来る音楽家がいかに少ないか実感します。

6. Space Crickets
ドライブにも良さそうなノリノリなロックソング。ソロでは大きなスウィープとフルピッキングで圧倒されます。フィードバックの使い方が上手いですね。

7. Rain in the Tunnel
アルバム中最高の一曲。ありがちな泣きメロに依らず、表現力、ただそれだけを以て泣かせます。
これだけで歴史に残ります。

8. Hula Hoops
これもギターファンからはかなり注目されました。エレキギターにカポタストを使っているのですね。
Keith Richardsも使いますが、一般的にはそれでもかなり珍しいアイディアです。
バラードの間に入ったブギなので、ちょっと曲順はこの前の方が良かったかなぁという気もします。
ライブでは、カポを使ったまま疑似スライドを自由自在にこなしていました。

9. Sargasso Sea
ベースがこの曲だけ違います。エンジニアのSteve Fontanoですね。
船の墓場、サルガッソーの名を借りた静かな泣きの曲。
これだけ心揺さぶられる楽曲も無いです。
曲中のソロもアウトロのソロも絶品ですが、 シンプルに徹するバッキングもこれはこれで一つのアイディアですよね。



::Best Track::(全曲素晴らしいですが)
#07 - Rain In The Tunnel
#09 - Sargasso Sea

Michael Lee Firkins (Guitars)
・Jeff Pilson (bass guitars)
・Jemes Kottak (drums)
・Steve Fontano (bass guitars)
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[ 2011/07/09 15:44 ] M/Michael Lee Firkins | TB(0) | CM(0)

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