スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

江利川春雄 - 「英語と日本軍 - 知られざる外国語教育史」 (2016)

著者:江利川春雄 Erikawa Haruo
タイトル: 「英語と日本軍 - 知られざる外国語教育史
発行: 2016 (NHK Books 1238)

日本では近年、ネットユーザーを中心に海外のニュースを確認する必要性が唱えられている。それは既存のメディアへの不信感もあるだろうし、それ以上に単純な話として、海外の情報を素早く収集するには、日本語化を待っていられないということもあるだろう。
とすると基本的には英語のニュースサイトを当たるわけだが、すぐに出来るというわけではない(BBC等には日本版があるが)。現在、日本では中学校で三年、高校で三年、英語の授業が実施されているのにも関わらず。
聞くところによると、更に小学校での英語の授業も開始される可能性があるとかないとかで、もし本当にそうなれば教員の対応はどうなるのだろう、とか他の授業はどうなるのだろうと思ってしまう。本当に国にその準備ができているのだろうか。
僕の外国語勉強はあくまで趣味の範囲だが(英語なんて受験以来忘れていく一方ではあるし)、現実的な語学教育について考えるためにも、まずは日本の語学教育の歴史について知ることも肝心だ。

とはいっても本書では、一般の学校関係者の証言ではなく、明治維新から第二次世界大戦までの、特に陸軍海軍の教育を中心にその流れを追う。内容は豊富な資料に裏付けられており、多くの人に新しい印象を提供するだろう。個人的にそれは、意外に日本の教育は進んでいたんだな、というもので、その進歩を自ら捨て去ってしまったような過去からは色々と思うところがあった。

↓以下追記。
スポンサーサイト
[ 2016/08/03 06:00 ] Books | TB(0) | CM(0)

「紙屋高雪 - ”町内会”は義務ですか?~コミュニティと自由の実践~(2014)」

著者: 紙屋高雪
タイトル: ”町内会”は義務ですか?~コミュニティと自由の実践~
発行: 2014(小学館)

著者の紙屋さんはブロガー、twitter界隈では著名な漫画評論家で、それから家庭に軸足を置いた働き方をしながら地域に根差した活動もしている方です(特に吉野朔実の評とかは結構興味深く読みました)。
今はブログ形式で評論や発言を続けていますが(昔の評論サイトも残っています)、そのエントリー(記事)から発展して、特に「町内会」の活動について、一冊の新書にまとまったのがこちら。紙屋さんが実際に団地の自治会長を引き受けた経験から書かれたものです。

タイトルの通りの町内会に関する内容がもちろんメインなのですが、それに加えて著者もあらかじめ前書きに書いているようにこの本は町内会の活動について悩みを抱えている人のみならず、一つのコミュニティの中でがんじがらめになって苦しさを感じている人にも読む価値がありそうです。
まずタイトルの問いかけに答えるとするなら、「No」であり、その必要は無い、ということになります。町内会の実態はかなり様々で地域によって違いが多いようですので、この本の内容はあくまで著者の個人的なものとして読む必要はありますが、それ以前にまず加入は強制ではなく、任意のものである、ということは知られるべきだと思います。

以下追記が続きます↓。
[ 2015/12/27 00:00 ] Books | TB(0) | CM(0)

福井晴敏 - 機動戦士ガンダムUC(小説版)の雑感(1) - (2007~2009)

著者: 福井晴敏
タイトル:機動戦士ガンダムUC(全10巻)
発行:2007~2009

ユニコーン雑感。
まず最初に素直な感想をかき出してみた項目ですので、僕の趣味が全面に出ています。ご了承下さいませ。

福井晴敏が新たに生み出したガンダムシリーズの一作であり、別の時間軸に頼らずファーストガンダムから続く最も重要な歴史に食い込もうと試み、そして一定どころか、商業的にも大きな成功を収めた事は高く評価されるべきだと思う。あらかじめ映像化が約束されていたようなものだが、劇場公開と同時にソフトを入手できるというのも特筆すべき点
恐らくこの時間軸、この範囲(ファーストから、Z、ZZと続き逆シャアで終わる)でこれほどの規模の作品が公式のものとして(重要なこと)、今後生み出される可能性は非常に低いだろう。
ただそれがあまりにも著者個人の趣味に依ったものではないか、という疑問は僕の中に小説第一巻の時から残った。つまりアムロとシャアの物語を一人で終わらせていいものだろうか、というガンダムオタクの妄信である。失礼。だが、これがまず第一の感想。
[ 2015/08/02 01:00 ] Books | TB(0) | CM(0)

田中芳樹 - 晴れた空から突然に…(1989)

銀河英雄伝説」等々で知られる田中芳樹の単刊作品の一つ。
長編の合間合間というか、89年に書かれている。まあその辺の長編をよく知っているというわけでもないけれども、非シリーズ物はややマイナーなので自分の備忘録的に書いておくことにする。

一言でいえばちょっとぬるめで甘めの冒険小説だった。
日本初の飛行船「飛鳥」の中で繰り広げられる陰謀と戦いに主人公の考古学者、梧桐俊介が立ち向かうことになる(特に語られる事はないがこの研究対象はさすがにというか当然中国を含むアジアである)。まず飛行船という設定には著者の言う通りロマンがあっていいなあと思うが、如何せんちょっと陰謀のツメが甘かったかと。日本の化学研究所の陰謀から偶然生まれ出たゾンビも出てくるのだけれど、どうも切迫感が無い。

そのあたりの原因は多分会話の流れの悪さだろう。
紹介しきれないくらい数々の名言を残してきた著者だけれども、ここでは登場人物に語らせると内面を逐一丁寧に文字にしていくのが過剰だ。紋切型の登場人物から紋切型の説明台詞しか出てこない。飛行船の中でやたらと子供に食い掛かる人物などは少々不快ですらあった。

そう呼ぶには少し幼いが本作のヒロイン、しっかりした行動的な少女の名前は「日記(読みは”にっき”」。珍しい名前にはそれに相応しい舞台があるといいのだが、そうはならなかった。結局、主人公は本文中で書かれている通り、相手のエラーの間に得点するような形で事件を解決してしまうので、もう少し日記に活躍する余地とコンビネーションが欲しいと思った。主人公の俊介と日記はさすがに田中作品のキャラクターなのでそれなりに魅力がありそうな感じはある…がそれが描かれているかというと首を捻る。

それから暴力描写がとても中途半端にほんの少しだけ出てくるので、そういうのを排したり、登場人物のゆったりとした雰囲気を活かした方が良かったのなあと。まあファンでなければおススメするほどではないかもしれない。
[ 2015/04/03 22:00 ] Books | TB(0) | CM(0)

西谷 史 - Digital Devil Story 女神転生(シリーズ) 愛蔵版(2005~2006)

著者:西谷 史
発行:オリジナル版(1986~1993年) 愛蔵版(2005~2006年)
wikipediaでの項目:デジタル・デビル・ストーリー

まさか2014年になって女神転生の小説を読むとは思わなかった。もちろんそれがある事は知っていたけれども、今まで縁が無かった。これは復刊ドットコムからの「完全愛蔵版」であり、元々の作品から大幅な加筆があるそうなので、オリジナルとの印象は違うかもしれない。復刊されたのも2005年なのだから、これも随分前の事だ。一度携帯小説として2004年にも配信されている。どれだけの修正がされているのか分からないのだが、80年代らしい雰囲気が、ある、というより、残る、という感じなので、細かい言葉などは相当修正されているような気がする。ゲームに愛着のある人ならば、必読だと思う。80年代半ばに”悪魔をデジタル化する”なんて発想を得た著者に改めて感銘を受ける…のだが、物語後半はそのようなゲーム的な”デジタルっぽさ”からは大きく離れて伝奇ものへと発展していく。
[ 2015/03/09 23:00 ] Books | TB(0) | CM(0)







上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。